2011年8月14日

「LPG」と「WINK」

今回は少し趣向を変えて「トロット」をご紹介したい。トロット(트로트)は、韓国大衆楽曲のジャンルのひとつで、日本の演歌と大変よく似ており、しばしば韓国演歌とも呼ばれる。

トロットは、80年代までは日本の演歌と同じようにヒットチャートを賑わせていたが、90年代以降に登場した「K-POP」の台頭により、すっかり中高年だけが聞く音楽となってしまった。しかし、2005年にミス・コリアとモデル出身者をメンバーとする「LPG(Lovely Pretty Girl)」という女性4人組のトロットグループが登場したことで、若者達の間でトロットが再認識されるようになったのである。


「LPG」は2009年にメンバーを総入れ替えし、現在の5人組に。映像は2010年のヒット曲「愛の玄関チャイム」。メロディーは演歌なのだが、どこかK-POPテイストも漂う独特の雰囲気を醸し出している。

今年3月には「LPG」の所属事務所が、日本演歌界への進出計画を発表。韓国の各メディアでは、「日本の演歌市場を攻略する」と5人の日本進出を大きく取り上げていた。詳細は分かっていないが、最近日本のテレビに度々登場していることを考えると、日本デビューは近いのかもしれない。


もう一つご紹介したいのが2008年にデビューした「WINK」というトロットグループだ。「WINK」は双子の女性ユニットで、この「オルス(そーれ!)」という楽曲が世代を越えて大ヒット。人気タレントや文化人のモノマネで人気者となり、歌手デビュー後は新時代のトロットスターとして大変期待されている。日本のピンクレディーを尊敬しているそうで、先日来日した際、ピンクレディーとの対面を果たした。

韓国文化の流入は「韓流ドラマ」「K-POP」に続き、「演歌」の世界にまで広がっていくのだろうか…。賛否両論おありだろうが、彼らが本気で乗り込んでこようとしているのは紛れもない事実だ。


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