2012年11月29日

5人の王子様「A-PRINCE」

11月初旬、男性5人組のアイドルグループ「A-PRINCE(エープリンス)」が「Hello」で正式にデビューを果たした。映像は公式YouTubeで公開されているミュージックビデオ。

グループ名は「Asia」「Amazing」「Awesome」の頭文字「A」に、王子を意味する「Prince」を合わせて付けられたもの。既存の男性K-POPグループに見られる男らしく力強いイメージとは一線を画し、コンセプトを「5人の王子様」とした。


「TAKEN」というグループで活動していたソンウォン、テヒョク、ミンヒョクに、新メンバーとしてスンジュン、シユンが加わり、新たなグループ「A-PRINCE」としてスタート。詳しい経緯は定かではないのだが、今回の正式デビューにあたって、テヒョクのポジションがウビンに変更となった。

韓国の芸能界ではよくあることのようだが、特に予告もなくメンバーが入れ替わってしまう…というのは何とも不可解極まりない。ちなみに、6月に先行公開されたプレデビュー曲「You’re The Only One」のMVでは、ウビンではなくテヒョクが出演している。


10月末にNHKで放送された「地球イチバン~地球でイチバンのアイドル大国」では、K-POP期待の大型新人として登場。番組ではK-POPの世界戦略と人気の秘密を細かく分析していて、その中で「週7回」「1日14時間」にも及ぶ彼らの厳しいレッスンの内容やデビューに向けた様々な取り組みが紹介された。

番組後半では、デビューに向けた初のミニファンイベントを紹介。街中の小さなカフェで開催されるこじんまりしたイベントにもかかわらず、既にYouTubeなどでファンになっていた世界中のファンが殺到。動画サイトを利用したK-POPの世界戦略の成果を目の当たりにすることとなる。

取材にあたった世界的ヘビィメタルバンド「メガデス」の元ギタリスト「マーティ・フリードマン」は、「A-PRINCE」の努力に感銘を受け、温めていた楽曲を彼らにプレゼントする。世界的ギタリストが純粋に評価をすることからも、K-POPアイドルのレベルの高さを実感させられる。注目の新人「A-PRINCE」。日本デビューを待ち望んでいるファンも多いことだろう。


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再生・視聴にあたっては当ブログ上でご覧頂く形ではなく、閲覧者ご自身が直接「YouTube」のサイト上でご覧頂くよう誘導しております。ご理解の上ご利用下さい。

2012年11月14日

2PMの新曲「マスカレード」

発売延期となっていた2PMの日本5thシングル「マスカレード」が本日発売となる。前作「Beautiful」から約5か月ぶりのリリースだ。映像は公式サイトで公開されているティーザー映像である。


この映像では、出だしの部分はメンバー6人が全員登場しているが、撮影時ケガをしていたテギョンの姿がなく、5人だけでのパフォーマンスになっている。一部報道によると、飲酒運転で謹慎中のニックンも17日の上海コンサートから復帰なのだとか…。6人揃ってこその2PM。早く通常活動に戻って欲しい。


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2012年11月13日

K-POPはどれも同じ?

K-POPを深く聞くようになって感じること。それは個性の幅があまり広くないこと。韓国の音楽番組を見ていても、既存のアーティストと同じような印象を受けることが多い。もちろんパターン(ジャンル)はいくつかあるのだろうが、どこか「型」にはまっている印象を受けてしまうのだ。このことは嫌韓論者やK-POPを嗜好していない人からも良く聞かれることである。「K-POPって全部同じに聞こえますよね?」


あくまで私見だが、基本的にK-POPはかなり計画的に作りこんでいるので、どれも同じような感じになっているのは否めない。感性のまま音楽を楽しんでいるのではなく、徹底的に訓練されているのでそうなってしまうのだ。

合唱や声楽を考えてみて欲しい。基本的な訓練方法やアプローチが決まっているので、大体同じ感じの声に仕上がってはいないだろうか。本来、芸事は自然に淘汰されて、上手い人だけが業界に残るのが常道なのだが、K-POPは徹底的な訓練によってその上手い人を意図的に作ろうとしているということなのである。


日本も昔は「徹底的に基礎を学べ!」「基礎がなければ失格!」というような考えはあったが、今は個性を重んじる傾向が強くなっている。基礎と個性のバランスはどのくらいがいいのかは難しいところだが、そういう視点で見ると、K-POPは基礎はしっかりしていて歌もダンスもレベルが高いが、アーティストごとの個性が出にくい。逆に日本のアーティストは個性はあるが、基礎が自己流なので本物志向という感じがあまりしない…ということなのだろう。

決して良し悪しを言っているのではない。日本と韓国ではエンタテインメント産業に関しての考えが根本から違うということを申し上げたいのだ。日本は自然発生的に文化が育っていく環境。韓国は戦略的に文化を産業として育成する環境。「好き」「嫌い」を主張する前にそのことをきちんと捉えておきたい。ちなみに、彼らは国によって売り方を細かく変えている。商売というのはそういうものだ。